日本にも見られる、大型のハナバチの仲間です。「キムネクマバチ」と表記する本もあるようです。巣は枯れ枝等に穴を開けて作ります。ミツバチやアシナガバチ、スズメバチと違い、つまんだりしない限り刺す事はまずありません。オスは複眼の間が狭くなっています。「クマンバチ」と言う人もいるかもしれませんが、「クマンバチ」というとオオスズメバチの事も指す場合があるようです。「りったい昆虫館パート3」収録作品。
分類:ハチ目ミツバチ科
体長:18~25mm
成虫が見られる時期:4~10月
分布:北海道~九州、大隅諸島
ヒミツ情報:花の根元から蜜だけ吸いとってしまう事もある。
シジミチョウの仲間は、小さなチョウが多く、クロシジミや中央ヨーロッパのアルコンゴマシジミのようにアリの巣で暮らすものや、ゴイシシジミやゴマシジミのように、幼虫期にアブラムシやアリの幼虫を食べるものがいます。また、翅が美しい種類もいます。ルリシジミは市街地や山地の草地から林の縁まで、色々な場所に見られます。幼虫はフジを食べて育ちます。「りったい昆虫館パート3」収録作品。
分類:チョウ目シジミチョウ科
前翅長:12~19mm
成虫が見られる時期:3~11月
分布:ユーラシア、北アフリカ。日本では北海道~南西諸島(トカラ列島以北)に分布
「天蚕」とも呼ばれ、長野県等では江戸時代から、繭から絹糸を採る為に飼育されています。大型のガで、オスはクシ状の触角を持ちます。この触角で、メスが出すフェロモンをかぎつけているそうです。目玉のような模様を翅に持っています。口が退化している成虫は何も食べませんが、幼虫はクヌギやカシ類の葉を食べます。「りったい昆虫館パート3」収録作品。
分類:チョウ目ヤママユガ科
前翅長:75~90mm
成虫が見られる時期:7~9月
分布:北海道~南西諸島
ヒミツ情報:与那国島にもいる世界最大のガの1種・ヨナグニサンの繭からも絹糸が採れる。
東南アジアに暮らすサイカブトの仲間ですが、サイカブトに比べるとやや体は大きく、発達した胸角を持っています。サイカブトの仲間では割と戦う種類ですが、押し合いをする程度なようです。樹上性ではなく木に登る事はあまりしない為か、肢も短いです。「新りったいカブトムシ・クワガタムシ館」収録作品。
分類:甲虫目コガネムシ科
体長:37~65mm
分布:マレー半島、スマトラ島、ボルネオ島
カブトムシというとちょっと黒っぽい色が多いように思いますが、このグラントシロカブトは全体的に白っぽい色。ヘラクレスオオカブトと近い仲間で、アメリカ最大のカブトムシとしても知られています。名前の由来としては、かつてはアメリカの第18代大統領で、南北戦争の北軍最高司令官ユリシーズ・S・グラントに由来するといわれてきましたが、現在ではアリゾナ州(フォート・グラント)が由来であるといわれています。「新りったいカブトムシ・クワガタムシ館」収録作品。
分類:甲虫目コガネムシ科
体長:35~85mm
分布:アメリカ南部
ヒミツ情報:湿っていると体は茶色っぽくなる。
日本のカブトムシによく似た体型をした、やや小ぶりなカブトムシです。マレー半島では夜間に発電所の灯火に飛来したものが採集されていたり、樹液に集まってきた個体が得られるらしいですが、生態に関しては不明な点もあります。地上性で木に登るような事はあまりないようで、肢等も短めです。サビイロカブトと表記される事もあり、名前の通り胸部から前翅にかけて、黄土色の細かい毛が生えていて、まるで錆のように見えます。胸角は木工用ボンドを使って接着するといいです。「新りったいカブトムシ・クワガタムシ館」収録作品。
分類:甲虫目コガネムシ科
体長:27~40.5mm
分布:ミャンマー南部、マレー半島、ボルネオ島、ラウト島、スマトラ島、ニアス島、シベルート島、シンケップ島、フィリピン(ミンダナオ島)、スラウェシ島、ペレン島
ヒミツ情報:以前は日本のカブトムシもサビカブトと同じサビカブト属であったが、カブトムシ属となった為、サビカブト属は1属1種となった。
ヒナカブト属は、大部分が50mmにも満たない小型のカブトムシですが、その奇抜な姿と、大型カブトムシにも負けない個性的な形状が最大の特徴です。日本へ入荷される事はあまりありません。体が小さい事と、現地でもあまり見られる事がない種類が多い為、人目に付きにくい種類とされています。成虫の生態は不明ですが、ジャングルで高木の花や樹液に集まっているのかもしれません。オオミツノヒナカブトは今までに紹介してきたカブトムシとかなり異なる見た目をしていて、胸部に1本、頭部に2本の角を持っています。頭部に2本の角を持っているカブトムシって、何だか面白いですね。果たして闘う種類なのかとか、詳しく知りたい昆虫でもあります。「新りったいカブトムシ・クワガタムシ館」収録作品。
分類:甲虫目コガネムシ科
体長:20~32mm
分布:パナマ~ブラジル
ノコギリタテヅノカブトと同じ、タテヅノカブトの仲間ですが、それよりやや小ぶりで、胸角は上に伸びてから前に曲がり、先端が巨大な菱形上に広がった、ユニークな姿をしています。頭角は前方にサーベルのように湾曲しながら伸びています。「ヒシガタタテヅノカブト」という和名でも呼ばれます。胸角の差し込みが難しいかもしれません。先に本体の差し込み箇所を開けておくのがいいと思います。どのカブトムシにも言える事ですが、木工用ボンドとかも使って角が取れないようにしましょう。「新りったいカブトムシ・クワガタムシ館」収録作品。
分類:甲虫目コガネムシ科
体長:40~65mm
分布:パナマ~ボリビア