この後登場するシロスジカミキリと共に、日本でも有名なカミキリムシの1つでしょう。黒くツヤのいい体に白い模様が特徴的。無花果(イチジク)やナシ、ヤナギ等の木に被害を与える害虫でもあります。触角の付ける向きには気を付けて下さい。「新りったい昆虫館」収録作品。
分類:甲虫目カミキリムシ科
体長:25~35mm
成虫が見られる時期:5~10月
分布:北海道~南西諸島(宮古島以北)
スズメガの仲間で、外見はハチにそっくりです。幼虫はクチナシの葉を食べて成長します。羽化直後の翅はクリーム色をしていますが、翅が固まると鱗粉は振り落とされます。その為、オオスカシバの翅は透明なのです。「新りったい昆虫館」収録作品。
分類:チョウ目スズメガ科
全翅長:23~30mm
成虫が見られる時期:6~9月
分布:本州、四国、九州、南西諸島
ヒミツ情報:南西諸島では3~12月まで見られる。
ハンノキやナラ類の葉っぱを巻き、揺り籠を作る事で知られています。昔は恋人に言いたくても直接言えない事を、巻物にして、道端に落としたのです。これを「落とし文」といい、オトシブミの揺り籠がホトトギスが運ぶ、いわゆる「ホトトギスの落とし文」と言われた事がオトシブミの名前の由来だそうです。抜き取って折るだけなので、簡単に作れます。「新りったい昆虫館」収録作品。
分類:甲虫目オトシブミ科
体長:8~9.5mm
成虫が見られる時期:5~8月
分布:北海道~九州
お腹を上にして逆さまに泳ぎ、小魚や水面に落ちた昆虫を捕らえ、体液を吸います。池や沼等に見られ、同じ仲間のコマツモムシは、池や沼等の、水面からやや深い所にいます。針のような口で刺されるととても痛いので、捕まえる際は気を付けて下さい。「新りったい昆虫館」収録作品。
分類:カメムシ目マツモムシ科
体長:11~14mm
成虫が見られる時期:4~11月
分布:北海道~九州
このようにお腹を上にした姿勢で泳いでいます。
先端が尖った頭が特徴的なバッタです。平地のイネ科植物が生える草原に多く見られます。オスは飛ぶ時に「キチキチ」という音を出す事から、「キチキチバッタ」とも呼ばれています。緑色型と褐色型がいます。「新りったい昆虫館」収録作品。
分類:バッタ目バッタ科
体長:♂35mm前後、♀80~90mm
成虫が見られる時期:8~11月
分布:北海道~南西諸島
ヒミツ情報:触角は刺激を受けると少しだけ動き、ピタッと静止する。捕まえたら触角を触ってみよう。
背中の模様が人の顔そっくりに見える、何ともユーモラスなカメムシです。それで「人面カメムシ」なのでしょうが、正式名称は「オオアカカメムシ」といいます。他にも、アフリカ南部のピカソキンカメムシ等も、不思議な模様をしていますよ。「新りったい昆虫館」収録作品。
分類:カメムシ目オオカメムシ科
体長:30mm前後
分布:東南アジアの熱帯雨林等
日本でも見られる小型のアリです。アメイロケアリというアリの巣に、一時的に寄生しています。刺激を受けると体から山椒に似た強いにおいを出します。肢や触角は切れやすいです。丁寧に切って下さい。「新りったい昆虫館」収録作品。
分類:ハチ目アリ科
体長:4~5mm
分布:北海道~九州
大型のヤンマの仲間です。平地から低い山地の池や沼、水田や水路の周りに見られます。よく似たクロスジギンヤンマとは、腹部の色で見分けられます。(クロスジギンヤンマは腹部の黒い模様が目立つ)腹の2番目の節の色は、オスが水色で、メスは緑色です。先ほど紹介したオニヤンマと違うのは、翅を背中に差し込んで背中で留める事です。「新りったい昆虫館」収録作品。
分類:トンボ目ヤンマ科
体長:78mm前後
成虫が見られる時期:4~11月
分布:北海道~南西諸島
ヒミツ情報:時速25km以上で飛ぶ事が出来る。
日本にいるテントウムシの中では、比較的大きい種類です。成虫も幼虫も、クルミハムシという小さな甲虫の幼虫を食べて育ちます。その為、クルミのある沢沿いに多いです。「新りったい昆虫館」収録作品。
分類:甲虫目テントウムシ科
体長:8~11.7mm
成虫が見られる時期:春~秋
分布:北海道~九州
コノハムシはナナフシに近い仲間の昆虫で、名前の通り葉っぱにそっくりな姿をしています。コノハムシにはオオコノハムシやビオクラツムコノハムシ等、様々な種類がいます。どの種類もオスはメスより小さめで、飛ぶ為の翅を持っています。「新りったい昆虫館」収録作品。
分類:ナナフシ目コノハムシ科
分布:東南アジア
ヒミツ情報:幼虫の頃はアリにそっくり。
日本に昔からいるミツバチです。山地の木の洞に棲み、集団生活をします。一般的に、ハチミツを採る為に飼育されているのは、セイヨウミツバチ(ヨウシュミツバチともいいます)ですが、長崎県の対馬等、一部の地域ではニホンミツバチが使われています。触角や肢が細く切れやすいので、抜き取る時は丁寧に抜き取って下さい。「新りったい昆虫館」収録作品。
分類:ハチ目ミツバチ科
体長:♂12~13mm、♀(女王)15~17mm、♀(働きバチ)10~13mm
成虫が見られる時期:3~10月
分布:本州、四国、九州、南西諸島
ヒミツ情報:スズメバチに巣を襲われた時には、ニホンミツバチは集団で囲んで温度を上げ、スズメバチを蒸し殺す。これがいわゆる「蜂球攻撃」だが、セイヨウミツバチにはそれが出来ないので、スズメバチに襲われると巣が全滅する事もある。