昼間のうちは、クワガタ達は木の枝に止まって休んでいる。よく見ると、葉っぱの陰でシカクワガタやヨーロッパミヤマクワガタが暑さを避けているよ。ヨーロッパミヤマクワガタの後ろには、何やら柵が張ってあるみたいだけど、この島にも人が住んでいたのかな?
(シカクワガタ・ポイント)
お腹は裏側に折り込んで、口を段折りしてから糊付けする。ここはこの後紹介するオオクワガタと一緒。このクワガタの大顎は、名前の通りシカの角のよう。湾曲させると、まるで本物みたいだ。
(ヨーロッパミヤマクワガタ・ポイント)
基本的な作り方は、この後紹介するオオクワガタや、先程のシカクワガタと同じ。ミヤマクワガタは頭部の張り出しが特徴なのだから、張り出しにあたる部分は少し曲げてみると本物っぽい。
昼間の本当に暑い時でも、ニジイロクワガタやオウゴンオニクワガタのようなクワガタは元気に歩き回っている。やっぱり体がピカピカ光っているから、太陽の光を反射しやすいのかな?
(ニジイロクワガタ・ポイント)
黒い胴体のベースに、模様を次々貼っていくと、まさにカラフルなニジイロクワガタが出来上がるから、作っている過程が楽しい。大抵のクワガタは平べったい体をしているけど、ニジイロクワガタは丸っこいから、出来上がったら頭だけでなく胴体も指に巻きつけるように仕上げて立体感を出そう。
(オウゴンオニクワガタ・ポイント)
黒い胴体のベースに貼り付けているのは、金色折り紙。だから、本物よりちょっと派手になるけど、またこれも綺麗でいいと思う。胴体に少しだけ丸みを付けて、大顎とその周りも少し折って、よりリアルな仕上がりにしていこう。肢に貼る紙は向きと位置に要注意。
大きな木の洞からひょっこり顔を出しているのは、このジャングルに昔から棲んでいるといわれるオオクワガタ。僕達の気配に気づいたのか、洞の中に引っ込んじゃった。びっくりさせちゃったみたい。悪い事しちゃったなあ。
(オオクワガタ・ポイント)
シカクワガタやヨーロッパミヤマクワガタは、このオオクワガタと基本的な作り方が同じになるので、まずはこのオオクワガタをマスターしてから作ろう。触角を少し折り曲げて動きをつけるのもいいかも。
木の枝に止まっていた大きな虫を発見!これこそが最大のハナムグリ、前翅が白いタイプのゴライアスオオツノハナムグリだ。とっても大きくて、貫禄十分。
(ゴライアスオオツノハナムグリ・ポイント)
模様は一見複雑そうに見えるが、実は黒のベースに白い模様を貼っているのだ。前肢が細くなりやすいので少し太い目に切っておくのがいいかもしれない。
バサッ!激しい音がして木の葉が揺れたかと思ったら、次の瞬間には、もう恐ろし気な眼がこちらを見ていた。木の枝に止まっていた1匹のマノハナカマキリが鋭いカマを振り上げて、こちらを睨みつけて通せんぼ。お願いです、どうか先を通させて下さい。
(マノハナカマキリ・ポイント)
お腹側を背中側に折り返す作品なのだが、山折りになっている折り目同士を合わせるように意識したい。背中側が前から見た時にV字に見えたら成功だ。
木の切り株に集まっていたのは、平べったくてバイオリンのような体形をした、バイオリンムシという変わった名前の甲虫。切り株にはキノコが生えているから、このキノコやキノコに集まる虫を食べにやって来ているみたい。不思議な形の虫がいるもんだなあ。
(バイオリンムシ・ポイント)
平べったい体のバイオリンムシだが、腹部の内側はやや立体的に。そして外側を少し折り曲げ、絶妙なバランスに仕上げたいところだ。
苔むした大木に、1匹の大きな甲虫が止まっている。近づくと、すかさず頭をこちらに起こしてカッと大きくて鋭い大顎を広げた。こんな顎で噛まれたらもうたまったものじゃない。オオキバウスバカミキリの威嚇は恐ろしげだ。
(オオキバウスバカミキリ・ポイント)
名前の通り立派な大顎を持っているカミキリムシ。大顎は黒色で作って迫力を出そう。根元の内側を少し折り曲げて、立体的に作ろう。模様は、翅を切ってから、その型紙を使うのがオススメ。とはいえ細かいけど、落ち着いて切ろう。
カサッ!突然足元で音がしたかと思えば、枯れ葉の中に不思議な目玉模様。よくよく見たら、枯れ葉そっくりなメダマカレハカマキリが、こちらを睨んで翅の目玉模様を見せつけている。あの不思議な目玉模様は、カレハカマキリの翅の模様だったんだね。
(メダマカレハカマキリ・ポイント)
口元は切り込んで作る。その口元に、お腹側を差し込んで組み立てる。お腹と肢を調整して、自立するように整えよう。
木の枝に、大きなカブトムシが止まっていた。3本の長い角、コーカサスオオカブトだ。黒光りする体は、太陽の光を浴びてより一層キラキラ輝いている。王者の風格もたっぷりだね。
(コーカサスオオカブト・ポイント)
大きなハサミだけで作れるので、是非挑戦しよう。頭角が細くなりやすいので、切れないように注意しよう。
先程見つけたあの柵は、今は使われていないクリ園の柵だった。開いていた入口から入ってみると、背丈ほどの高さのクリの木があちこちに生えて、枝もあっちこっち伸び放題。そのクリの葉っぱの中に、オトシブミやヒョウ柄模様のゴマダラオトシブミの姿が沢山見えた。どうやらクリの葉に卵を産むのが目的らしい。
(オトシブミ・ポイント)
少ないパーツで本物っぽく仕上がるオトシブミ。関節は翅を貼り付けてから段折りで仕上げる。
(ゴマダラオトシブミ・ポイント)
ヒョウ柄模様の独特なオトシブミの仲間。模様を貼り付けてから関節を段折りする。立体的に見せる為に胴体部分は指に巻きつけて丸みを持たせたい。
「本物そっくり!昆虫の立体切り紙」(ニジイロクワガタ、オウゴンオニクワガタ、ゴライアスオオツノハナムグリ、オオキバウスバカミキリ、メダマカレハカマキリ、オトシブミ、ゴマダラオトシブミ)
「切り紙昆虫館 ハサミで作ろう!」(オオクワガタ)
「わくわく切り紙昆虫館 ハサミでチョキチョキ」(シカクワガタ、ヨーロッパミヤマクワガタ、マノハナカマキリ、バイオリンムシ、コーカサスオオカブト)