ティラノサウルス

恐竜時代の末期に君臨した、最大級の肉食恐竜として有名な恐竜です。歯の断面はD字形をしており、最も大きな歯で18cmもありました。嚙む力は8tにも達し、獲物を骨ごと嚙み砕いて食べていたのかもしれません。目は正面に向いており、立体視で獲物との距離を正確に測る事が可能です。嗅覚をつかさどる「嗅球」と呼ばれる器官も発達し、鋭い嗅覚で遠くにいる獲物も見つけ出す事が出来ました。前足は巨体に不釣り合いな程短く、指は2本です。小型の原始的なティラノサウルス類には羽毛の化石が見つかっている事からティラノサウルスにも羽毛の生えた復元が度々見受けられますが、大型のティラノサウルス科で見つかっている皮膚化石の研究により、少なくともティラノサウルスの成体に羽毛が生えていた可能性は低い事が明らかになりました。小さな群れを作り、足の速い子供と強力な顎を持つ親で役割分担をして狩りを行っていたともされています。歯は乾燥するとダメージを受けやすくなりますが、ティラノサウルスの歯の化石にはそれらが目立たなかった為、2023年にトカゲのように歯が唇で覆われ、口を閉じると歯は完全に見えなくなっていたのではないかという発表がありました。

分類:竜盤目獣脚亜目ティラノサウルス科
名前の意味:暴君トカゲ
生息年代:白亜紀後期
産地:カナダ、アメリカ
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