ティアンユラプトル

他のドロマエオサウルス類に比べて長い尾と後ろ足、短い前足をしていました。短い前足の他にも小さい叉骨、幅広い烏口骨といった、南米系のドロマエオサウルス類に共通する特徴があります。ティアンユラプトルのドロマエオサウルス類としての系統的な位置づけは、南米系のドロマエオサウルス類の祖先とする説と、原始的なミクロラプトル類とする説とがあります。前者の説ではドロマエオサウルス類のl前足は元々長かったのですが、南米系とティアンユラプトルのグループが前足を短くしたとしており、後者の説では元々前足の短かったドロマエオサウルス類のうちミクロラプトル類が独自に前足を長くし、南米系は元のままだったとしています。いずれにしても、ドロマエオサウルス類の進化史を研究する上で重要な恐竜です。

分類:竜盤目獣脚亜目ドロマエオサウルス科
名前の意味:天宇(中国の天宇自然博物館の名前)の泥棒
生息年代:白亜紀前期
産地:中国(遼寧省)
最初に戻る メインメニュー に戻る