1987年に中国とカナダが共同で行った発掘調査で発見された獣脚類です。頭部には目の上に低い角のような突起と、鼻から目にかけて薄く低いとさかを持っていました。あるシンラプトルの頭骨からは鼻先に同種のものとみられる噛み傷の跡が残されており、仲間同士で戦っていたのではないかといわれています。アロサウルス上科の中でもヤンチュアノサウルスに近縁とされますが、ヤンチュアノサウルスとは長く扁平な頭骨を持つ点で区別出来ます。この恐竜の頭骨は獣脚類として平均的な要素を持ち合わせている事から、顎の生体力学や噛みつき能力の進化にあたって研究材料の一つにされた事もありました。
分類:竜盤目獣脚亜目アロサウルス上科シンラプトル科
名前の意味:中国の泥棒
生息年代:ジュラ紀後期
産地:中国(新疆ウイグル自治区)