右側は生体復元模型。
ドロマエオサウルス科の中では最小で、全長は90cm~1.2m程度しかありませんでした。全身を覆う羽毛が残された化石も見つかっています。体は綿毛のような羽毛で覆われており、前足には原始的な風切り羽があります。また、前足には鳥のように羽ばたく事が出来る関節がありましたが、体重が重すぎて飛べなかったとみられています。但し、より重いと考えられているミクロラプトル類のチャングラプトルで、飛ぶ為の羽毛を持つものがみつかっており、ミクロラプトルに近縁である本種も滑空飛行が出来たとする研究者もいます。上顎の骨の中ほどには、長く牙のような歯があり、その歯の外側には溝がある事等から、シノルニトサウルスは毒牙を持っており、その毒牙を使って獲物を仕留めていたといわれてきましたが、その後、他の獣脚類や無毒の現生動物にもみられる特徴である事が分かり、また、前述した長く牙のような歯に関しては、歯槽から外れてこのようになったものであり、溝は潰されて平らな歯になって保存される際に生じたアーティファクトであるともされています。
分類:竜盤目獣脚亜目ドロマエオサウルス科
名前の意味:中国の鳥のようなトカゲ
生息年代:白亜紀前期
産地:中国