停車駅が少なく、目的地へ早く着く事が出来る特急列車。多くの列車は、乗車券の他に特急券が必要です。ここでは、そんな特急列車の中から、私鉄で走っている特急を紹介します。私鉄の特急は、ビジネス特急に使われるものから、観光地へ行くもの、町と空港を結ぶ空港特急まで、様々です。私鉄には、どんな特急が走っているのでしょうか?東から順に紹介します。
東武鉄道の特急列車で、浅草と日光や鬼怒川温泉を結んでいます。日光に行く列車は「けごん」、鬼怒川温泉に行く列車は「きぬ」となっています。これはリニューアルが施される前のデビュー当時の塗装で、2021年にはこの色のリバイバル塗装が運用を開始しました。6号車には個室もあり、床面にはカーペットが敷かれていて、大理石のテーブルがあるのも特徴です。1991年には鉄道友の会ブルーリボン賞も受賞しています。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
所有している鉄道会社と列車名:東武鉄道 スペーシア(きぬ、けごん)
使用している車両:100系
走っている区間:浅草~東武日光(けごん)、鬼怒川温泉(きぬ)
2011年より東京スカイツリーの落成に伴い、「スペーシア」のカラーリングが変更され、「粋」「サニーコーラルオレンジ」「雅」の3タイプになった他、2015年より「日光詣スペーシア」もデビューしました。なお2022年に「サニーコーラルオレンジ」が消滅しており、他の編成も登場時のリバイバル塗装への塗り替えが施されたり1720系「デラックスロマンスカー」の復刻塗装が施されたりしており、「雅」「粋」も消滅する見込みです。基本的な作り方は1つ前の「スペーシア」と一緒です。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
所有している鉄道会社と列車名:東武鉄道 スペーシア(きぬ、けごん)
使用している車両:100系
走っている区間:浅草~東武日光(けごん)、鬼怒川温泉(きぬ)
ヒミツ情報:「スペーシアきぬがわ」という列車名でJRと直通運転をしているが、「サニーコーラルオレンジ」は乗り入れを行っていない。
奥の方から粋、サニーコーラルオレンジ、雅。
「日光詣スペーシア」
「りょうもう号」も東武鉄道の特急列車ですが、こっちは赤城や太田に向かいます。浅草を出発してからは同じ路線を走るようですが、途中の東武動物公園駅で分かれ、「スペーシア」は日光・鬼怒川温泉方面に向かい、「りょうもう号」は東武伊勢崎線を通って、赤城まで2時間くらいで到着します。よく似た250系の「りょうもう号」もあります。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
所有している鉄道会社と列車名:東武鉄道 りょうもう号
使用している車両:200系、250系
走っている区間:浅草~赤城、太田
ヒミツ情報:中学校時代の修学旅行の時、僕が東京スカイツリーの近くでバスの窓から見た事があるのが「りょうもう号」。
京成上野と成田空港を、最高時速160kmで結ぶ在来線の超特急、スカイライナー。京成スカイアクセス線を経由して、日暮里から空港第2ビルまでを、36分で結べるようになりました。デザインは山本寛斎氏。速そうな見た目から想像出来るように、京成電鉄が誇る在来線最速の特急列車です。元々スカイライナーが通るスカイアクセス線は、「成田新幹線」と呼ばれる新幹線が通る予定の路線でした。その計画は昭和58年に凍結しましたが、現在ではこの「スカイライナー」が最高時速160kmで成田空港まで走っています。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
所有している鉄道会社と列車名:京成電鉄 スカイライナー
使用している車両:AE形
走っている区間:京成上野~成田空港
ヒミツ情報:「スカイライナー」は空港特急だが、成田空港開港よりも先に運転を開始したため、最初の目的は成田山参拝だった。
京成スカイアクセス線が開通し、AE形がデビューするまでは、「スカイライナー」で成田空港まで向かうのに約1時間かかっていましたが、その時はこのAE100形が「スカイライナー」で走っていました。目印は、赤と青の2色のライン。新型AE形が登場してからしばらくは、「シティライナー」として上野と成田空港を1往復だけ運転していたそうですよ。成田空港は関西国際空港と共に、日本を代表する国際空港。ですから「スカイライナー」は、飛行機に乗る人や、日本にやって来る外国人等が、大勢利用しています。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
所有している鉄道会社と列車名:京成電鉄 スカイライナー、シティライナー
使用している車両:AE100形
走っている区間:京成上野~成田空港
ヒミツ情報:ライトがロボットのように開閉する機能も備えている。
小田急電鉄のスーパースターは、新宿と箱根や江ノ島を結ぶロマンスカー。先頭車両の2階が運転席になっていて、1階が展望車になっているロマンスカーが知られていますが、LSEはその代表格。展望車からの眺めは最高ですよ。因みに、LSEとは「Luxury Super Express」の略です。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
所有している鉄道会社と列車名:小田急 ロマンスカー・LSE
使用している車両:7000形
走っている区間:新宿~箱根湯本等
ヒミツ情報:LSEは最後の1編成も2018年に引退し、乗る事は叶わない。無念!
1987年から2012年の間に活躍していた小田急ロマンスカー。赤と白のツートンカラーが目印です。先頭車両からの眺めを良くする為に、展望車は床を高くしたハイデッカーとなっています。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
所有している鉄道会社と列車名:小田急 ロマンスカー・HiSE
使用している車両:10000形
走っている区間:新宿~箱根湯本等
EXEには、他のロマンスカーと違い展望席がありません。主に通勤に利用されるためかもしれませんが、観光にも使われます。10両編成で、乗車定員も大幅にアップしました。EXEというのは、「Excellent Express」、つまり「素敵で優秀な特急列車」の意味で、「ホームウェイ」に主に使われています。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
所有している鉄道会社と列車名:小田急 ロマンスカー・EXE
使用している車両:30000形
走っている区間:新宿~元厚木(ホームウェイ)
ヒミツ情報:6両と4両を切り離す事が可能。
左側が貫通型先頭車両。
先ほどのEXEをリニューアルして、2017年に登場したのが、このEXEαです。外側の色やインテリアも新しくなり、制御装置もフルSiC-MOSFET素子によるVVVFインバーター制御に変更され、約40%の電力削減が図られています。また、5号車と8号車に車椅子スペースを設置。3号車と9号車にあった売店も大型荷物スペースや多目的室、車内販売の準備室に変更しています。側面行先表示器もフルカラーLEDになっています。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
所有している鉄道会社と列車名:小田急 ロマンスカー・EXEα
使用している車両:30000形
走っている区間:新宿~小田原(さがみ)、新宿~片瀬江ノ島(えのしま)
展望車の付いたVSEも、ロマンスカーの代表選手。LSE同様、1階が展望車になっています。「スーパーはこね」等で活躍しました。従来のロマンスカーより床を45cm高くし、天井もドーム型にした事で、よりダイナミックな眺望にこだわりました。VSEとは、「Vault Super Express」の事です。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
所有している鉄道会社と列車名:小田急 ロマンスカー・VSE
使用している車両:50000形
走っている区間:新宿~箱根湯本等
ヒミツ情報:2005年にデビューした比較的新しい車両であるにも関わらず、2023年に最後の運用を終了し、引退している。
「Resort Super Express」の名が示すように、主にリゾート地に向かうロマンスカー。ロマンスカーでは唯一、2階建て車両をつないでいたそうです。「あさぎり」等で活躍しました。「スーパーシート」と呼ばれる座席や、テレビモニターもありましたが、テレビモニターはメンテナンスの都合上、後ほど撤去されています。「あさぎり」はJR御殿場線と小田急線を経由して、新宿と沼津を、富士山の近くを通って走ります。窓から見える富士山は、とっても迫力がありますよ。「JR特急」エリアに出てきている371系と、作り方は似ています。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
所有している鉄道会社と列車名:小田急 ロマンスカー・RSE
使用している車両:20000形
走っている区間:新宿~沼津(あさぎり)
ヒミツ情報:現在は一部が富士急行に譲渡され、新型「フジサン特急」として走っている。
「Multi Super Express」の略称通り、地下鉄区間も走行する万能ロマンスカー・MSE。平日はビジネス特急に、休日には観光特急にと大活躍。青い車体がキラキラ輝いて、とっても綺麗ですよね。因みに、地下鉄(東京メトロ千代田線)に乗り入れるのは、「メトロはこね」という列車で、「ふじさん」は新宿~沼津間を走っています。MSEは地下鉄に乗り入れるため、非常用貫通扉を備えています。そのため、展望車はありません。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
所有している鉄道会社と列車名:小田急 ロマンスカー・MSE
使用している車両:60000形
走っている区間:北千住~箱根湯本(メトロはこね)、新宿~沼津(ふじさん)
GSEは、2018年デビューの、新型ロマンスカー。この車両にも、展望席がついています。窓が大きいのでどの座席からでも景色を楽しめます。また、展望席以外でも眺望を良くする為に、車体側面の窓は高さ1mにもなる連続窓を使用しました。展望席つきロマンスカーの中で唯一現役のGSE。ロマンスカーの中で最も広い座席が使用されており、座席下に荷物が入るように、スペースを確保。何とその分展望車両は荷物棚を撤廃し、よりダイナミックな眺望にこだわっています。GSEとは「Graceful Super Express」の事です。この作品について、僕は車輪はある程度余白を残しておくといいと思っています。運転席・クーラーを本体と組み合わせて出来上がりですよ。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
所有している鉄道会社と列車名:小田急 ロマンスカー・GSE
使用している車両:70000形
走っている区間:新宿~箱根湯本(はこね、スーパーはこね)
ヒミツ情報:これまでの展望席つきロマンスカーは、運転席に扇風機がある程度で、後は窓を開け閉めする事で運転士も涼んでいた訳だが、GSEで展望席つきロマンスカー初の運転席にクーラー導入となった。
1957年に登場し、1992年まで現役で走り続けた、高速鉄道のパイオニアともいうべきロマンスカー車両。「電車といえば『四角い箱』」が当たり前だった時代に空気抵抗を少なくする流線型を採用、前照灯も日本の鉄道界では初となるシールドビームを使用する等、当時の先端技術がふんだんに取り入れられた車両です。鉄道ファンのみならず一般利用者からも注目の的となったSEは、営業運航開始後、すぐに夏休みに入った事もあって連日満席という好成績となり、営業的にも成功しました。今でも1編成がロマンスカーミュージアムで保存されています。この写真、他にもう1つ列車が写っているのですが、分かりますか?Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
所有している鉄道会社と列車名:小田急 ロマンスカー・SE
使用している車両:3000形
ヒミツ情報:国鉄(当時)東海道線でも試験走行で走った事があり、その試験走行では時速145kmを樹立。このデータは新幹線の開発に大いに役立ったといわれており、第1回鉄道友の会・ブルーリボン賞も受賞した記念すべき車両である。
西武鉄道を走る特急列車には、「むさし」「ちちぶ」「小江戸」の3種類の列車があり、それぞれ走る区間は違いますが、基本は東京と埼玉県を結ぶ特急です。西武線沿線は、「東京近郊のベッドタウン」と呼ばれる町が多いため、通勤通学にも観光にも使われています。後で紹介する001系「Laview」が西武池袋線、秩父線に登場してからは、「ちちぶ」「むさし」から撤退し、現在は「小江戸」のみで走っていますWebページ「Vayashi’s11」収録作品。
所有している鉄道会社と列車名:西武鉄道 ニューレッドアロー(ちちぶ、むさし、小江戸)
使用している車両:10000系
走っている区間:池袋~西武秩父(ちちぶ)、池袋~飯能(むさし)、西武新宿~本川越(小江戸)
ヒミツ情報:引退した編成の中には富山地方鉄道に譲渡されたものもあり、特定のダイヤで運転している。
10000系「ニューレッドアロー」のうち1編成に初代レッドアローの塗装を施して、2011年11月27日から2021年6月8日まで池袋線系統(2020年3月13日まで)や新宿線系統で運用された特別列車です。Webページ「ペーパークラフト|西武鉄道キッズ」収録作品。
所有している鉄道会社と列車名:西武鉄道 ニューレッドアロー(レッドアロークラシック)
使用している車両:10000系
走っている区間:池袋~西武秩父(ちちぶ)、西武新宿~本川越(小江戸)
2019年に登場した西武鉄道の特急で、ロケットのような独特の先頭車両が特徴です。池袋線の「ちちぶ」や「むさし」として走っています。座席には西武らしく黄色を使用。縦1350mm、横1580mmもの大きな窓をしているので、景色もよく見えます。愛称の「Laview」の「L」は「贅沢(Luxury)なリビング(Living)のような空間」、「a」は「矢(arrow)のような速達性」、そして「view」は「大きな窓から移り行く眺望(view)」を意味します。正面はよく曲げてから糊付けします。のりしろが小さいので気をつけてください。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
所有している鉄道会社と列車名:西武鉄道 Laview(ちちぶ、むさし)
使用している車両:001系
走っている区間:池袋~西武秩父(ちちぶ)、池袋~飯能(むさし)
ヒミツ情報:「Laview」の最大の特徴はロケットのような流線型の先頭車両だが、この流線型ボディのカーブに見合うワイパーが国内では生産が賄えなかった為、フランスのメーカーに発注して特別に作ってもらったという。
名古屋や新鵜沼と、セントレアこと中部国際空港を最速28分でつなぐ、名古屋鉄道、通称名鉄の列車です。犬山にも停車するため、博物館明治村に行くのには便利と思います。写真のように先端部をカーブさせて組み立てると、綺麗に仕上がります。Webページ「ぺパるネット」収録作品。
所有している鉄道会社と列車名:名鉄 ミュースカイ
使用している車両:2000系
ヒミツ情報:名鉄車両では唯一、車体傾斜システムが搭載されている。新幹線と同じシステムで、車体を空気バネの力で2°傾ける事により、カーブ時の遠心力が抑えられるのである。
<写真に写っている他の列車の答え>
(3000形ロマンスカー・SE)789系「スーパーカムイ」→「JR特急」参照