最高時速300km近くで町と町を結ぶ超特急、新幹線。開業したのは1964年、東京オリンピックが開催された年でした。日本だけでなく世界で初めて、最高時速200kmを超える高速運転をしたのも、始まりは新幹線。北は北海道から南は鹿児島中央まで、色々な新幹線が通っています。さて、ここからはそんな新幹線車両を紹介したいと思いますが、その前に新幹線の路線を説明しておきますね。
・東北新幹線 東京と新青森を結びます。その東北新幹線の新青森から、新函館北斗までが北海道新幹線です。
・秋田新幹線 東北新幹線の盛岡から在来線に入り、秋田までを走ります。ミニ新幹線の区間は在来線のため、秋田新幹線の区間は最高時速は130kmで走ります。
・山形新幹線 東北新幹線の福島から在来線に入り、山形県の新庄を結びます。ミニ新幹線の区間は在来線のため、山形新幹線の区間は最高時速130kmで走ります。
・上越新幹線 東京と新潟を結びます。
・北陸新幹線 東京と敦賀を結びます。かつては長野までで、長野新幹線と呼ばれていました。北陸新幹線と呼ばれるようになったのは、金沢まで開通した2015年になってからです。
・東海道新幹線 東京と新大阪を結びます。そこからさらに博多までを、山陽新幹線といいます。
・九州新幹線 博多と鹿児島中央を繋ぎます。なお、「みずほ」「さくら」は山陽新幹線と直通します。
・西九州新幹線 武雄温泉と長崎を結びます。武雄温泉駅で特急「リレーかもめ」と接続を行っており、新幹線の営業路線では最短の距離となる路線です。
日本だけでなく、世界で初めて最高時速200kmを超える運転をした超特急。「だんご鼻」の愛称で親しまれました。登場した1964年から引退する2008年までの間、現役で走っていました。実物は京都鉄道博物館などで見ることが出来ます。かなり細かい部品が多いので、部品の紛失等充分ご注意ください。Webページ「JR西日本:人気列車ペーパークラフトコーナー」収録作品。
デビューした年:1964年
引退した年:2008年
走っていた路線:東海道・山陽新幹線
最高時速:210km
ヒミツ情報:イギリスにも展示している施設がある。
0系に比べると、ノーズが尖っているのが特徴の100系新幹線。「シャークノーズ(サメのような鼻)」という愛称で呼ばれています。車内もアコモデーションアップが図られ、座席間隔の拡大により3人掛けの座席が初めて回転可能となった他、個室も組み込まれました。また、グリーン車や食堂車として2階建て車両2両が連結されたのも大きな特徴で、JR西日本では編成中4両が2階建てで、更に最高時速230kmへの高速化を図った「グランドひかり」とよばれるV編成も製造されました。細かいパーツはそれほど無いと思いますが、屋根に付ける機器の糊代がかなり小さいのでしっかりと接着して下さい。Webページ「JR西日本:人気列車ペーパークラフトコーナー」収録作品。
デビューした年:1985年
引退した年:2012年
走っていた路線:東海道・山陽新幹線
最高時速:220km、230km(V編成)
ヒミツ情報:東海道新幹線での営業運転終了は2003年。JR東海では食堂車では無く2階席をグリーン席とし、階下をカフェテリア方式の売店とした車両に設計変更して製造されている。
2000年から山陽新幹線の「こだま」で運用に入った際、窓枠のラインを黒と黄緑に塗り直した100系です。「グランドひかり」と呼ばれたV編成のうち、付随車の2階建て車両を編成から外し、短編成化したもので、編成も4両や6両となりました。1つ前の100系に比べて、少ないパーツで作りやすい作品です。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
デビューした年:2000年
引退した年:2012年
走っていた路線:山陽新幹線
最高時速:220km
ヒミツ情報:P2編成が2013年まで訓練車として乗務員訓練用に使われていた。
東北・上越新幹線で走っていた車両です。雪の多い地域を走るため、「スノープラウ」と呼ばれる雪かき装置が付いていました。0系に比べると簡単に作れるかもしれません。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
デビューした年:1982年
引退した年:2013年
走っていた路線:東北・上越新幹線
最高時速:240~275km
リニューアルが施された200系
100系ノーズの200系2000番代。2階建て車両も連結していました。
初代「のぞみ」としてデビューした300系は、スッキリとした先頭車両が特徴的。500系や700系、N700系等の登場で、「ひかり」や「こだま」としても走っていました。300系の登場で、それまで最高時速220kmだった100系を50kmも上回る、最高時速270kmに更新しました。まあ難しくはありませんが、屋根に乗っける部品が細かいので気を付けましょう。Webページ「JR西日本:人気列車ペーパークラフトコーナー」収録作品。
デビューした年:1992年
引退した年:2012年
走っていた路線:東海道・山陽新幹線
最高時速:270km
ヒミツ情報:1990年代の終わりに放映されたアニメ「超特急ヒカリアン(新幹線がロボットに変身して暗黒ブラッチャー星人と戦う)」で主人公「ヒカリアンのぞみ」に変身するのが300系だった。
「のぞみ」としてデビューし、日本で初めて最高時速300kmの営業運転を開始しました。現在は、山陽新幹線で、「こだま」として新大阪~博多間を走っています。デビュー時は16両編成でしたが、現在は8両編成になっています。ボディーに丸みをつけるのが難しいと思います。納得いく仕上がりになるまで、何度も挑戦しましょう。2作品共Webページ「JR西日本:人気列車ペーパークラフトコーナー」収録作品。
デビューした年:1997年
現在走っている路線:山陽新幹線
現在の最高時速:285km
ヒミツ情報:先頭車両の8号車には「お子様運転台」があり、運転手の気分が味わえる。
サンリオのキャラクター「ハローキティ」とのコラボ企画として、車体にハローキティのラッピングを施した、「500系ハローキティ新幹線」。
700系新幹線は、300系新幹線をベースに設計されました。先頭車両に特徴があり、「エアロストリーム型」という空気抵抗を減らす工夫なんだそうです。少ないパーツで簡単に作れるので、是非トライしてください。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
デビューした年:1999年
走っている路線:東海道・山陽新幹線
最高時速:285km
ヒミツ情報:JR東海の700系は、2019年度に引退している。
1つ前の700系がデビューした翌年に山陽新幹線で走り始めたのが、この「700系ひかりレールスター」です。新大阪~博多間を最高時速285kmで結ぶ便利な列車です。先ほどの700系は16両編成でしたが、この「ひかりレールスター」は8両編成となっています。簡単に出来ますが、運転席部分がしっかりと差し込めない際は、差し込む箇所をハサミで短めに切ってください。Webページ「JR西日本:人気列車ペーパークラフトコーナー」収録作品。
デビューした年:2000年
走っている路線:山陽新幹線
最高時速:285km
ヒミツ情報:色や長さだけでなく、「コンパートメントルーム」と呼ばれる個室があるのも「ひかりレールスター」の特徴。
上級編のひかりレールスター。こちらも「JR西日本:人気列車ペーパークラフトコーナー」収録作品。
2007年から走り始めているN700系を改良して、2013年に登場した、東海道新幹線の主力車両です。先頭車両には「エアロダブルウィング型」を採用しています。最高時速も300kmに上がりました。日本で一番長い距離を走る列車で、日本の大動脈。作る際のコツは、さっき紹介した「700系ひかりレールスター」と同じです。Webページ「JR西日本:人気列車ペーパークラフトコーナー」収録作品。
デビューした年:2013年
走っている路線:東海道・山陽新幹線
最高時速:300km
ヒミツ情報:新しく造った車両は写真の作品のように「A」の文字が大きい(ラージA)が、元からあったN700系を改造したものは「A」の文字が小さい。
九州で初めての新幹線。九州の区間のみを、「さくら」「つばめ」として走っています。700系をベースに造られましたが、先頭車両に違う形を取り入れたことで、全く別の車両に見えますね。Webページ「ペーパークラフトメーカー」収録作品。
デビューした年:2004年
走っている路線:九州新幹線
最高時速:260km
ヒミツ情報:特殊なサスペンションを使用しているから、乗り心地も快適なのだ。
先程の800系のうち1000番代、20000番代と呼ばれるグループで、乗り心地改良の為、従来よりも座面を35mm深く、着席時の背もたれの角度を7度から8度に変更しました。新たに荷台下面と窓枠下の小テーブル(かまち)も木製となった他、電話室の暖簾に久留米絣が使用されています。先程の800系との外見的な違いは、ヘッドライト(800系は平面的だが、新800系は立体的)にと車体の赤いライン。さほど難しくないので、気軽に作ってみて下さい。Webページ「Vayashi‘s11」収録作品。
デビューした年:2009年
走っている路線:九州新幹線
最高時速:260km
ヒミツ情報:一部車両には線路や架線の検査をしながら走るものがある。
山陽新幹線と九州新幹線を直通し、新大阪と鹿児島中央を結ぶ列車です。九州新幹線が全線開通した2011年に登場しました。普通車指定席もグリーン車と同じ2列シートとなっているので、ゆったりと座る事が出来るのも特徴です。車両の形はN700Aに似ていますが、車体の色は青白色で、ラインやマークのデザインにも違いが見られます。停車駅が少ない方が「みずほ」、多い方が「さくら」です。通勤・通学時間帯等、「つばめ」として走る事もあります。700系ひかりレールスター、N700Aより更に難易度が高くパーツが多いので、上級者向け。落ち着いて作って下さいね。Webページ「JR西日本:人気列車ペーパークラフトコーナー」収録作品。
デビューした年:2011年
走っている路線:山陽・九州新幹線
最高時速:300km
ヒミツ情報:坂の多い区間を走るので、全車両にモーターが付いている点も、N700Aとの違い。
日本で初めてのオール2階建て新幹線。「Maxとき」や「Maxたにがわ」で上越新幹線を走っていました。12両編成で、1235人もの乗客を乗せることが出来るのです。設計時点では「600系」の車両記号にする事が予定されていましたが、この車両が登場した1994年以降のJR東日本の車両の番号には「E」を付ける事となりました。その為「600系」は欠番となり、幻の番号となったのです。旧塗装、新塗装共にWebページ「Vayashi’s11」収録作品。
デビューした年:1994年
引退した年:2012年
走っていた路線:東北・上越新幹線
最高時速:240km
旧塗装
新塗装。2003年から2006年にかけてリニューアルも進行しました。
E2系は北陸(長野)新幹線の開業と同時にデビューしました。北陸新幹線と上越新幹線の一部には、急な坂が続く区間があります。そのため、力持ちのE2系が使用されているのです。2作品共Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
デビューした年:1997年
走っている路線:東北・上越新幹線
最高時速:260km~275km
ヒミツ情報:現在北陸新幹線での定期運用は終了している。
北陸(長野)新幹線の「あさま」に使われたE2系0番代
東北新幹線の「はやて」「やまびこ」「なすの」、上越新幹線の「とき」「たにがわ」として走っている1000番代。窓やラインの色、ロゴマークが上のE2系と異なります。