体のつくりはアロサウルスに似ていますが、よりきゃしゃでした。部分骨格が2体分見つかっているだけで詳しい事はあまりまだ分かっていませんが、大きさは4.2mで比較的小さめの恐竜でした。種名はロシア帝国生まれのアルゼンチンの古生物学者、アレハンドロ・マテイエビチ・ピアトニツキーに由来します。ピアトニツキーはロシア革命から逃れてアルゼンチンへ渡った白系ロシア人の一人で、アルゼンチンでジュラ紀の化石を発見する等アルゼンチンの古生物学の発展に大きく貢献した人物です。名づけられた当初はアロサウルスに近い仲間と考えられてきましたが、比較的大きな前足を持つ事、恥骨と坐骨の接する面積が広い事等から、より原始的な獣脚類の仲間であるメガロサウルス上科に属すると考えられるようになりました。生息していた時代には原始的な竜脚類のパタゴサウルスも暮らしており、ピアトニツキサウルスは集団で群れのうち子供や弱った個体を襲っていたようです。
分類:竜盤目獣脚亜目テタヌラ下目メガロサウルス上科ピアトニツキサウルス科
名前の意味:ピアトニツキー(人名)のトカゲ
生息年代:ジュラ紀中期
産地:アルゼンチン