奈良線でも見かける１０３系は、１９６３年から１９８４年まで新製された、国鉄の代表的な通勤型電車です。主に東京、大阪、福岡で投入され、転属により仙台や名古屋、岡山、広島地区でも使われました。車体形状は１０１系とよく似ており、両形式共に同じ塗装で使われる路線もある為一見すると区別がしにくい事も多くあります。１０１系同様に投入線区別に色を変え、見ただけで線区が分かり、乗り間違えない為のラインカラーを普及させました。関東地方ではＥ２３１系やＥ２３３系が登場する前から、山手線や京浜東北線、常磐線等でも活躍し、関西地区ではＪＲ京都線、ＪＲ神戸線、ＪＲ宝塚線、学研都市線（片町線）等でも使われました。引退が進んだ今でもリニューアルを受け、今でも奈良線の他に和田岬線、加古川線でも走っています。クハ１０３-１は東京で活躍した後に大阪環状線に転属し、阪和線を最後に廃車となりました。
本館には、交通科学博物館から移設された１０１系先頭車両のモックアップが展示されています。