みんなの人気者・カブトムシとクワガタが大集結!色々折って楽しみましょう。肢は1枚の紙を3枚(ゾウカブトのみ6枚)に切って折ります。いずれも「おりがみで作る 世界のクワガタ・カブトムシ」収録作品ですが、カブトムシ、オオクワガタ、ヘラクレスオオカブト、ヘラクレスオオカブト(飛翔)は、「あそべる たのしい 男の子のおりがみ」にも折り方が出ています。僕は使っていませんが、艶出しニスを使うとよりリアルに仕上がります。また、表示した紙のサイズは出来上がりが実物大になる大きさのことで、その大きさでないと折れないということはありません。撮影は、ヘラクレスオオカブト、ネプチューンオオカブト、コーカサスオオカブトそれぞれの飛翔バージョンを除き、昆虫用の飼育ケースに腐植土と木の棒や樹皮を入れたセットに作品を入れて行いました。
夏の雑木林で見られる、昆虫のサムライ達。実は、カブトムシが身近で見られるのは日本ぐらいのもの。夏休みの自由研究は、折り紙標本で決まり!?
クヌギやコナラなどの樹液、熟した果実によく集まります。角を含めた全長は、85mmにもなります。幼虫は腐葉土を食べて成長し、翌年の夏に成虫になります。目が白いものは「ホワイトアイ」、目が赤いものは「レッドアイ」と呼ばれ、突然変異でこういう個体が生まれることがあります。立体的に整える作業は、なるべくなら糊が乾いてから行う方がいいと思います。
<紙の大きさ>12×12cm(1枚)、9×3cm(3枚)
水牛の角のように湾曲した大顎が、大型のオスの象徴です。ほぼ日本全国にいて、近い種類には、八丈島のハチジョウノコギリクワガタ、八重山諸島のヤエヤマノコギリクワガタ、奄美大島のアマミノコギリクワガタがいます。アマミノコギリクワガタには、トカラノコギリクワガタ、トクノシマノコギリクワガタなどの亜種がいます。名前から想像できるように、トカラノコギリクワガタはトカラ列島、トクノシマノコギリクワガタは徳之島に生息しています。
<紙の大きさ>10×10cm(1枚)7.5×2.5cm(3枚)
日本で絶大な人気を誇るクワガタが、このオオクワガタ。日本だけでなく中国にも生息していて、中国産のものは「ホペイオオクワガタ」と呼ばれます。少し難しい作品です。始めは大きめの紙で折ることをお勧めします。本物は滅多と手に入りませんが、折り紙ならすぐにでも折れますよ。
<紙の大きさ>13×13cm(1枚)、9.8×3.3cm(3枚)
頭の出っ張りが何ともカッコいいミヤマクワガタ。ミヤマは漢字で書くと「深山」なので、山深くに棲んでいるイメージですが、実際は雑木林があればどこでも見られます。暑さに弱いため、北日本や標高の高い所に多いようですが、僕も学校の登山合宿(伊吹山に登るぞ!)で見つけたのが印象に残っています。怒ると体を反らせて威嚇します。
<紙の大きさ>13×13cm(1枚)、9.8×3.3cm(3枚)
僕の住んでいる地域でよく見つかるのが、コクワガタです。他のクワガタに比べ小さいですが、上手に飼えば成虫で2~3年は生きます。実際のサイズに折るとかなり小さくなってしまうので、始めは実物大よりも大きく折りましょう。
<紙の大きさ>8×8cm(1枚)、6×2cm(3枚)
マレーシアやインドネシアなどの東南アジアには、コーカサスオオカブトをはじめとする巨大カブト・巨大クワガタが沢山暮らしています。インドには、アンタエウスオオクワガタやブルマイスターツヤクワガタが見られます。是非とも本物を見てみたいものですね。
アジア最大のカブトムシで、13cmにもなります。長い3本の角が特徴的ですが、長い2本の胸角の間に短い角が1本生えています。ジャワ・スマトラ・マレー半島に生息し、怒りっぽく喧嘩っ早いカブトムシです。
<紙の大きさ>14.5×14.5cm(2枚)、14.5×3.6cm(3枚)
パリーフタマタクワガタともいい、(あ、そっちが本名?)気性が激しく喧嘩好きなクワガタムシ。カニのハサミのように2つに分かれた大顎から、「フタマタクワガタ」と名付けられました。体の色は油性ペンを使いました。ムラができないように綺麗に塗り分けましょう。
<紙の大きさ>14×14cm(1枚)、10.5×3.5cm(3枚)
長いギザギザの大顎が目立つ、世界最大のクワガタで、インドネシア・フローレス島に生息するフローレスギラファノコギリクワガタは、11cm近くにまで成長します。「ギラファ」というのはGiraffe=キリンのことで、長い大顎をキリンの首に見立てて付けられたそうです。他のクワガタと紙の枚数が少し違います。
<紙の大きさ>12.5×12.5cm(2枚)、12.5×3.1cm(3枚)
長い大顎を持つクワガタで、インドネシアのスマトラ島に暮らしています。エラフスとは「シカの角」の意味で、ホソアカクワガタの仲間にはメタリフェルホソアカクワガタのように体より長い大顎を持つ種類もいます。写真の作品では、体の模様を絵の具で塗っています。
<紙の大きさ>13.5×13.5cm(1枚)、10.1×3.4cm(3枚)
ローゼンベルグオウゴンオニとも呼ばれ、オウゴンオニクワガタの仲間にはモーレンカンプオウゴンオニというのもいます。スタンプインクを使えば本物らしい金色になります。金色の折り紙を使っても面白そうだと思いましたが、ボンドでないと糊付け出来ないし、あまり長いこと形を保てないということから、やっぱり黄色の折り紙をお勧めします。気分次第でスタンプインクも使いましょう。
<紙の大きさ>12×12cm(1枚)、9×3cm(3枚)
インドに生息する大型のツヤクワガタの仲間で、美しい黄色の鞘翅が特徴です。頭部を立体的に仕上げるのがポイントです。セアカフタマタクワガタ同様、体の色はペンで塗り分けます。
<紙の大きさ>14×14cm(1枚)、10.5×3.5cm(3枚)
中南米の国々には、世界最大のカブトムシ・ヘラクレスオオカブトに代表されるような巨大カブトムシが沢山暮らしています。ヘラクレスやネプチューンなど、神話の登場人物の名をとって付けられたカブトムシが沢山います。
世界最大のカブトムシで、大きなものだと18cmに達します。ヘラクレスとはギリシャ神話の英雄のことで、長い2本の角が大迫力!体は模様を描いたり、色を塗ってもいいと思います。
<紙の大きさ>15×15cm(1枚)、15×3.8cm(3枚)
ネプチューンオオカブトはヘラクレスの次に大きなカブトムシで、大きなものは16cmに達します。頭と体の糊付けする所が小さいので、しっかりと糊付けしましょう。ヘラクレスオオカブトによく似た折り方ですが、短い2本の胸角も折り出しています。
<紙の大きさ>12.5×12.5cm(2枚)12.5×3.1cm(3枚)