フクイプテリクス(北谷化石鳥)
←左の写真は産状
白亜紀前期の鳥類の骨格化石は、日本国内では断片的なものしか確認されていませんでした。しかし2014年、福井県の恐竜化石発掘現場から全身の多くの部位が立体的に保存された鳥類の化石が展示され、「北谷化石鳥」と仮の名前がつけられました。ハトくらいの大きさで、上腕骨近位端が丸く凹んでおり、翼を水平にしたとして上向きに曲がった上腕骨、神経棘の痕跡が残り、後端がパドルのようになっている尾端骨が固有派生形質として挙げられます。手の指骨や足の中足骨等は癒合しておらず、尾端骨や叉骨、上腕の大きな筋肉等、飛翔に適した適応を進めていたものの、未だその適応は途中段階だったようです。この特別展示では「北谷化石鳥」という名前で展示されていましたが、「フクイプテリクス」という名前はその後になってつけられました。

分類:竜盤目獣脚亜目エウマニラプトル類フクイプテリクス属
名前の意味:福井の翼
生息年代:白亜紀前期
産地:日本(福井県)
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