右上辺りにあるのがカタイオルニス。
1990年に初めて発見された鳥類です。短い第1指や大きな手のかぎ爪等が特徴で、体はエナンティオルニス類としては比較的大き目でした。カタイオルニスをふくむエナンティオルニス類は、飛翔に適した体を持っており、主に前足の翼を使い飛んでいたと考えられています。しかし、写真の標本には脛の部分にも羽軸のある大きな羽の痕跡がはっきりと残されていました。この事から、原始的な近鳥類の獲得した後ろ足の翼を受け継いでいた事が伺えます。カタイオルニスは、同じ時代に中国に生きていた「シノルニス」という鳥類と同一の種とする考えもあり、もしそれが正しいとするとカタイオルニスは無効名となります。
分類:尾端骨類鳥胸類エナンティオルニス類
名前の意味:中国の鳥
生息年代:白亜紀前期
産地:中国