←異様に短い前足。ティラノサウルスのそれと比べてもさらに短いのが分かります。もしかしたら殆ど役には立たなかったかもしれません。
前後に極端に短く、長さと高さがほぼ同じ顔の目の上に短い2本の角を生やした、独特な姿をした肉食恐竜です。アベリサウルス科の中では初めて、全身の骨がほぼ揃った状態で発見されました。全長は7.5~9mで、アベリサウルス類の中ではかなり大型になります。頸椎や尾椎は後方や横方向に伸びる突起が一般的な獣脚類に比べ発達しており、より多くの筋肉が付着出来るような構造になっていました。特に尾の筋肉は後ろ足を動かすのに役立つ為、巨体ではあるものの比較的速いスピードで走る事を可能にしていたと考えられます。皮膚の印象化石も残っており、その結果恐竜の皮膚組織について詳しい事が分かった為、それまで想像でしかなかった皮膚組織の詳しい研究が進む事になりました。
分類:竜盤目獣脚亜目アベリサウルス科
名前の意味:肉食の牛
生息年代:白亜紀後期
産地:アルゼンチン