全長約50cm程度の小さな近鳥類です。2013年に正式な名前がつけられました。化石に残る羽毛の印象は僅かで、首や胸の周りにも残されていますが、特に尾の付け根辺りでは繊維の向き等も、比較的はっきりと確認する事が出来ます。いずれも羽軸が無く、柔らかいタイプの羽毛(綿羽)と考えられ、飛行に役立つような羽毛の痕跡が残されておらず、翼には長い羽が無かったので飛ぶ事は出来なかったと考えられています。しかし、他の4翼の近鳥類に非常に近縁である事から、本種も前足と後ろ足が翼になっていたと推測されます。頑丈な叉骨が特徴的で、その形は始祖鳥やコンフキウソルニス(孔子鳥)等、羽ばたいて飛ぶ事の出来る鳥類とよく似ています。また、前足も長く、始祖鳥に近い長さに達しているという報告もされています。但し、これらの特徴はアンキオルニスにも見られるという意見もあり、アウロルニスはアンキオルニスの別名と考える人もいます。化石は始祖鳥よりも古い地層から出ており、最古の鳥類と考えられていますが、確かめられていません。
分類:近鳥類鳥翼類アンキオルニス科
名前の意味:夜明けの鳥
生息年代:ジュラ紀後期
産地:中国