2006年に発見され、2013年に記載された、知られている中では最古のコエルロサウルス類に属する獣脚類です。全長およそ1m、体重1.5kgと小型の恐竜ですが、骨の断面を薄くスライスすると見える年輪状の構造が1本出来かけていた事から、この個体は生まれてから1年以内のものであったと考えられており、成体はもう少し大きくなった可能性があります。年代的に最も古いコエルロサウルス類ではありますが、系統的に見るとティラノサウルス類よりも更に進化的(鳥に近い)と考えられる為、初期のコエルロサウルス類が短期間で大幅な進化を遂げた事をうかがわせます。
分類:竜盤目獣脚亜目コエルロサウルス類アオルン属
名前の意味:敖閏(「西遊記」に登場する四海竜王)にちなむ
生息年代:ジュラ紀後期
産地:中国