1988年に行われた、中国とカナダの共同発掘調査で発見された恐竜です。発見された場所の阿拉善(アラシャン)砂漠に因み命名されました。テリジノサウルス科の中でも進化的なテリジノサウルス上科に分類されていて、幅広い骨盤と大きくなりつつある足の第1指という特徴はありますが、手の末節骨は一般的な大きさで、このグループの特徴である大きな爪はまだ無かったと思われます。知られている化石は、頭骨の欠落はあるもののほぼ完全なもので、ふっくらした胴体に長い首と尾、四肢は短めという事を示しています。足の幅が広いのは、湿地帯を歩く時役立ったと考えられています。なお、頭部の化石は下顎のみですが、植物食に適した歯が沢山生えていたと見られ、その数は片側だけでも約40本になりました。この恐竜の発見により、テリジノサウルス類が、他の羽毛を持つ獣脚類と異なる進化を遂げた仲間である事が明らかになりました。
分類:竜盤目獣脚亜目アラシャサウルス科
名前の意味:阿拉善砂漠のトカゲ
生息年代:白亜紀前期
産地:中国(内モンゴル自治区)