←実物の頭骨化石
ジュラ紀最大かつ最強の肉食恐竜の一つです。脳が大きく、顎にある内側に曲がった鋭い歯、物を掴む事の出来る鋭いカギ爪を武器に、素早い動きで獲物を襲っていました。左右の目の上には、こぶ状の突起があります。アパトサウルスのような大型竜脚類を集団で襲っていたかのように描かれる事もありますが、その一方で共食いしていたと見られる跡も見つかっており、社会性を持っていたかについては議論が分かれます。頭骨の石膏型をCTスキャンにかけてみたところ、主竜類の中でも鳥類よりワニに近い脳を持っていたようです。頭骨は大きさの割にがっちりしていますが、開口部があるので全体的に軽くなっています。いくつかの頭の骨は緩くつながっているので動きやすく、大きい食べ物を口の中に入れる事が出来ました。日本では、国内で最初に骨格標本が組み立てられ、展示された恐竜で、その第1号は国立科学博物館に展示されています。国立科学博物館の骨格標本は1964年に公開され、2015年の地球展示のリニューアルに伴い1階に常設展示されました。
分類:竜盤目獣脚亜目アロサウルス科
名前の意味:異なるトカゲ
生息年代:ジュラ紀後期
産地:アメリカ、ポルトガル、タンザニア