JR特急
みんなの大好きな特急列車の「特急」とは、「特別急行」を略した言い方です。我が国最初の鉄道が開通した明治時代、普通の列車より速い列車は急行列車のみでした。1906年、その急行列車よりも速い列車が新橋~神戸間で開通し、「最急行」と名付けられました。1912年に、新橋~下関間に区間延長され、下関と韓国の釜山を結ぶ連絡船に接続して、中国やロシア、ヨーロッパまで行くことの出来る国際連絡列車になりました。この列車が「特別急行」と呼ばれる特急列車の始まりで、1929年に「富士」という愛称がつけられました。「富士」は2009年に残念ながら引退してしまいましたが、特急列車の列車名の元祖となりました。このエリアでは、JR各社の特急列車を会社別に紹介します。どんな特急が出てくるでしょうか?
JR北海道の特急
北海道は日本の都道府県の中でも一番広い所。ですから、そこを走っている特急列車の数も多いのです。また、北海道には電化されていない路線も多く、特急電車の他にも、ディーゼルエンジンで動く、いわゆる「ディーゼル特急」も走っています。また、青函トンネルを北海道新幹線が通る以前には、本州と北海道をつなぐ列車もありました。
キハ261系スーパー宗谷(宗谷)
日本の一番北の町稚内へ走る、北海道で一番長い距離を走る特急「スーパー宗谷」。車体は軽量ステンレス製で、最高時速は130km。1960年に準急「宗谷」として誕生し、特急になったのはキハ261系がデビューした2000年からで、列車名もこの時「スーパー宗谷」に変わりました。近年では、キハ183系に代わり、「サロベツ」等にも充当されています。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
列車名:宗谷
使用している車両:キハ261系
走っている区間:札幌~稚内
最高時速:130km
ヒミツ情報:カッコイイ車体が特徴的だが、車体はデンマークの国鉄と共同でデザインしている。

キハ261系更新車
こちらは先ほどの「スーパー宗谷」と同じキハ261系ですが、2007年にデビューした1000番代。札幌と帯広を結ぶ特急「スーパーとかち(とかち)」の車両として投入されました。2015年には写真の作品のような塗装になり、更にその翌年の2016年には「スーパー北斗(北斗)」にも充当されました。2020年3月のダイヤ改正では、「スーパーおおぞら(おおぞら)」にも充当されるようになり、2022年3月には「おおぞら」「とかち」全列車この形式となりました。言い忘れましたが、JR北海道の特急は、基本作り方が同じです。前面に丸みを付けて、本体と組み合わせる車両が多いです。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
列車名:とかち、おおぞら、北斗
使用している車両:キハ261系1000番代
走っている区間:札幌~帯広(とかち)、札幌~釧路(おおぞら)、函館~札幌(北斗)
最高時速:130km

キハ283系 スーパーおおぞら(おおぞら)
札幌から帯広を越えて、更に東の釧路という所までを3時間40分で走り抜けます。カーブでもスピードを落とさずに走ることが出来る「振り子式特急」。函館本線の特急「スーパー北斗」に充当された時期もありました。「おおぞら」としての定期運用は20022年3月に終了しましたが、石北本線の特急「オホーツク」「大雪」用のキハ183系が2023年3月をもって定期運用を終了する事が公表されており、その置き換え用車両として転用される予定になっています。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
列車名:おおぞら、オホーツク、大雪
使用している車両:キハ283系
最高時速:130km(現在は110km)
走っている区間:札幌~釧路(おおぞら)、札幌~網走(オホーツク)、旭川~網走(大雪)
ヒミツ情報:「大雪」は元は急行列車の愛称だったが、2017年に特急列車として運転を開始した。臨時特急なので毎日は走ってないので、そこは気をつけよう。

スーパー北斗
「スーパー北斗」は1994年、キハ281系を導入してデビューし、函館と札幌を約3時間と大幅にスピードアップしました。北海道で初めて導入された振り子式特急です。「スーパーおおぞら」と同じキハ283系も作ったので、どっちがどっちか分かりません。紙か何かにメモっとけば良かったなと思います。2作品ともWebページ「Vayashi’s11」収録作品。
列車名:スーパー北斗
使用している車両:キハ281系、キハ283系、キハ261系1000番代(但し、現在キハ283系の「スーパー北斗」運用は無い)
最高時速:120km
走っている区間:函館~札幌
ヒミツ情報:本来は上野~青森間を走る急行列車の名前だったが、北を走る列車の方が「北斗七星」のイメージに合うということで、JR北海道の特急の特急の名前になった。
キハ281系
キハ283系
789系スーパーカムイ (カムイ)
銀色の車体がカッコイイ「スーパーカムイ」は、札幌と旭川を1時間25分で結びます。走っている区間が全線電化されていますから、「スーパーカムイ」は電車特急なのです。2017年のダイヤ改正で、「スーパーカムイ」は「カムイ」に列車名を変更しました。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
列車名:スーパーカムイ(カムイ)
使用している車両:789系1000番代
最高時速:130km
走っている区間:札幌~旭川
ヒミツ情報:快速「エアポート」として新千歳空港に乗り入れていた事もあった。

785系
JR北海道初の新形式特急形電車。1990年にデビューし、札幌~旭川間をつなぐ高速特急「スーパーホワイトアロー」としてデビュー、最高速度は時速130kmにまで及びます。また、特急列車の愛称に「スーパー」が付いた記念すべき列車です。JRグループの特急車両では初めて、VVVFインバーター制御を採用しました。パンタグラフは下枠交差式でしたが、現在ではシングルアーム式となっています。2007年のダイヤ改正では789系1000番代(「スーパーカムイ」の車両)が導入され、「すずらん」にも充当されるようになりました。現在では「すずらん」で活躍、2016年のダイヤ改正では快速「エアポート」から撤退した他、北海道新幹線開業で余剰となった789系により、「スーパーカムイ」からは撤退しています。Webページ「Vayashi‘s11」収録作品。
列車名:スーパーホワイトアロー、スーパーカムイ(カムイ)、すずらん
最高速度:現在は120kmとなっている。
走っている区間:札幌~旭川(スーパーホワイトアロー→スーパーカムイ)、札幌~室蘭(室蘭~東室蘭の間は普通列車として走る)
使用している車両:785系
ヒミツ情報:1本余剰となった付属編成は、2010年に「スーパー白鳥」789系用に転用されたが、2015年の北海道新幹線開業で引退した。

←「スーパー白鳥」の付属編成に改造された車両。
789系スーパー白鳥
「スーパー白鳥」は、函館から新青森の間を走っています。途中には海があるのに、何処を走っているのでしょう?確かに北海道と青森県の間には、津軽海峡がありますが、列車は海の底の「青函トンネル」と呼ばれる海底トンネルを通っているのです。現在青函トンネルは、北海道新幹線が通っています。サイト作成時の作品は、先端部が黄緑色であることは「スーパー白鳥」らしいのですが、ライトが角ばっている点、それと貫通扉が黒っぽい点が、先ほどの789系のように見えていたもので、印刷してみて、僕としてはそこが惜しいなと思ったので、そこをコメントして直してもらい、新たな展開図を印刷し今のこの写真に更新しました。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
列車名:スーパー白鳥
最高時速:140km(青函トンネル走行時)
使用している車両:789系
走っている区間:函館~新青森

789系 「ライラック旭山動物園号」
1つ前の「スーパー白鳥」として走っていた789系です。北海道新幹線開業後に、札幌~旭川間の特急「ライラック」へと活躍の場を移しました。なお、先頭車両には、北海道の観光地や動物達等がデザインされたラッピングが施されています。6両編成で、1号車は半分がグリーン車になっています。2017年夏季以降は、一定の期間の土日や祝日に、「ライラック5・38号」(1往復)を運休扱いの上、「ライラック旭山動物園号」を運転する場合があります。使用車両・ダイヤ共に通常の「ライラック」と変わりはありませんが、岩見沢~深川間では、1号車の一部が記念撮影スペースになります。記念撮影を待っている間に座れる席には、ペンギンやレッサーパンダ等といった、9種類の動物シートカバーが被せられているので、待っている間も楽しいですね。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
列車名:ライラック(ライラック旭山動物園号)
最高時速:120km
使用している車両:789系
走っている区間:札幌~旭川
ヒミツ情報:旭山動物園内には、「旭山動物園号ひろば」が設けられている。

キハ261系5000番台 多目的特急車両
従来JR北海道が運用していた「クリスタルエクスプレス」や「ノースレインボーエクスプレス」に代わる車両として、2020年にデビューしました。観光列車以外にも、定期列車の代替輸送や繁忙期の臨時列車等様々な用途で運用される事を踏まえ、リゾート列車では無く多目的特急車両という位置づけになっています。ピンク色のはまなす編成と紫色のラベンダー編成があり、窓側を向いた座席やボックスシートもあります。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
写真左側がはまなす編成、右側がラベンダー編成。
JR東日本の特急
JR東日本は、東北・関東・甲信越地方に路線を持っています。その地域を、数々の特急列車が走っています。また、電化されている区間が多く、多くの列車が電車特急です。
485系3000番代 (青森所属車)
この485系は、特急「白鳥」として、「スーパー白鳥」と同じ区間、つまり函館と新青森を結んでいました。前面が黄色いのは、青森所属車です。細かい部品があるので、1つ1つ落ち着いて作りましょう。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
列車名:はつかり、白鳥
最高時速:140km(青函トンネル走行時)
使用している車両:485系3000番代(青森所属車)
走っている区間:盛岡~青森、函館(はつかり)、函館~新青森(白鳥」)

E653系いなほ
新潟駅と秋田駅を結ぶ特急です。新潟県も秋田県も、新幹線が通っていますが、それは太平洋側を通っているのです。「いなほ」は日本海側を通って、新潟県と秋田県を結ぶのです。この車両は、元「フレッシュひたち」E653系。色の印象もだいぶ変わりましたね。Webページ「ぺパるネット」収録作品。
列車名:いなほ
最高時速:120km
使用している車両:E653系
走っている区間:新潟~酒田、秋田
ヒミツ情報:「いなほ」の車両には、他にもピンク色の「ハマナス色」がある。
奥の青い方は「瑠璃色」の車両。
485系いなほ・北越
E653系が「いなほ」で走る前には、この2つの485系が「いなほ」や「北越」で走っていました。1つは3000番代ですが、前面が水色の「新潟所属車」、もう1つは1000番代です。先ほど「いなほ」が新潟駅と秋田駅を結ぶと書きましたが、一方の「北越」は、金沢と新潟を結んでいます。2作品ともWebページ「Vayashi’s11」収録作品。
列車名:いなほ、北越、はくたか(3000番代のみ)、みのり(1000番代のみ)、雷鳥(1000番代のみ)
最高時速:120km
使用している車両:485系3000番代(新潟所属車)、1000番代
走っている区間:新潟~酒田、秋田(いなほ)、金沢~新潟(北越)、福井、金沢、和倉温泉~越後湯沢(はくたか、3000番代のみ)、長野、高田~新潟(みのり、1000番代のみ)、大阪~金沢、新潟(雷鳥、1000番代のみ)
ヒミツ情報:ダイヤ改正により、糸魚川~新潟間を快速列車として1往復して走っていた最後の編成も、営業運転を終了した。
写真左側が1000番代(白鳥色)、右側が3000番代(新潟所属車)。
485系「ビバあいづ」
「ビバあいづ」は磐越西線の郡山~会津若松間を走っていた特急列車です。外から見ると塗装を塗り替えただけの485系に見えるかもしれませんが、中身もすっかり変わっていて、沿線の風景の写真が飾られていたりと、文字通り会津地方の魅力を伝える役割を担っていた観光特急です。走る距離はそれほど長くなく時間にすれば1時間程度しかありませんが、道中有名な磐梯山や猪苗代湖も見えますよ。専用の車両が1編成だけで、代わりの車両が無いという、珍しいタイプの特急です。Webページ「Vayashi’s11」収録作品。
列車名:ビバあいづ
使用している車両:485系
走っている区間:郡山~会津若松
ヒミツ情報:土休日、多客繁忙期には一部会津若松から喜多方まで延長運転される事もあった。

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