DD51形は日本を代表するディーゼル機関車の一形式。前後に1100PSエンジンを各1基搭載し、中央部が運転室の凸型スタイルという、本線用機関車としては個性的な外観が特徴です。1963(昭和38)年に登場した1号機は、東北地方北部で試験や運用を行いました。先行量産機を経て量産機が登場した頃には、性能が安定し、1965(昭和40)年10月の改正を機に、盛岡以北や隈本以南、長崎本線の特急はDD51形の牽引となりました。貨物列車から特急まで、非電化区間のエースとして長きにわたって活躍してきた本形式ですが、電化の延伸と新たなる大型ディーゼル機関車の登場により、存在感が薄れつつあります。756号機の新製配置は熊本機関区で、肥薩線等で使用後、1980(昭和55)年に東新潟機関区へ転属され、JR貨物へと承継されました。2011(平成23)年に門司港機関区へと転属されましたが、2014(平成26)年に廃車。特急牽引にはあまり縁が無かったようですが、美しい景色で有名な線区を走っていました。