大井川鐡道のSL、「SL急行かわね路号」は、名前から分かるように、種別上は急行列車となっています。新金谷駅を出ると、家山、川根温泉笹間渡、下泉、終点・千頭の順に停車します。なお、川根温泉笹間渡には新金谷行き(上り)のみ、下泉には千頭行きのうち、1号のみが停車します。大井川鐡道は駅を除いて全線単線なので、すれ違いは主に駅で行います。SL急行が通過する駅では、普通電車は線路を空けて、反対側から来るSLが通過出来るようにしているのです。
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この動画のSLは、C56形といって、「ポニー」と呼ばれる少し小柄の蒸気機関車です。大井川鐡道にあるのは、44号機で、戦時供出に伴いタイへ渡っていました。その後1979年に帰国し、大井川鐡道に入線したのです。1980年に営業運転を開始しましたが、ボイラー老朽化に伴い2003年に休車扱いとなりました。その後営業運転再開の2007年から2010年まではタイ国鉄当時の塗装でも走っていましたが、再度日本国鉄世代の塗装に戻され、2011年から運転を再開しています。なお、JR西日本の160号機は、「SLやまぐち号」「SL北びわこ号」の牽引機にも使われていましたが、2018年に営業運転から離脱、現在は京都鉄道博物館で体験乗車用に走っています。